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2015/09/10

平成27年8月17日 那須塩原市議会に陳情書を提出しました

以下の内容で那須塩原市議会に陳情書を提出しましたのでご報告します。


平成27年8月17日 

那須塩原市議会議長  中村 芳隆 様


那須塩原 放射能から子どもを守る会
代表   手塚 真子

放射能対策に関する陳情書
要旨

  東京電力福島第一原発の事故より4年が経ち、
汚染を受けた那須塩原市も市の除染努力とセシウム134が半減期を迎えたことにより、事故当初と比較してかなり街中の放射線量は下がっています。しかし、那須塩原市は除染の難しい山林も多く、また、局所的に放射線量の高い場所も点在しており、それに不安を持つ市民もいます。そしてヨウ素131を含んだ降下物による初期被ばくにより、子どもの将来的な健康を心配する保護者も多い事が宇都宮大学国際学部の清水奈名子准教授による一昨年のアンケート調査で示されています。(※資料1)専門家の説明を受けても、それまでに放射線や放射性物質についての教育を受けたことのない者が安心できるか判断するのはとても難しい実情もあり、そうした中で我が子の無事を「見て」確認する方法として、甲状腺エコー検査を求める声が多数あります。那須塩原 放射能から子どもを守る会も、関東子ども健康調査支援基金の協力により甲状腺エコー検査を昨年、本年と実施致しましたが、チラシ配布と同時に予約が殺到することから市民団体が対応できる以上のニーズがあると認識しています。
 また、市民に不安を与えている原発事故により拡散された放射性物質を、環境から完全に取り除くことは不可能であり、放射性物質が生活環境の中で濃縮しており注視し続ける必要があります。今後もそれを除染という形で出来る限り環境から隔離することが求められます。そして空間線量のモニタリングデータはもちろんの事、食品測定事業等、市民が確認を必要とする際にそれが今後も安定した状態で提供されることは、市民の安心にもつながると同時に安全を確認していることで、帰郷や観光等で那須塩原市を訪れる人にも安心を与えるものであると確信します。以上をもって、以下に陳情致します。





1. 医師による甲状腺エコー検査を希望者が、不安に対する十分な説明と共に18歳以下は無料、19歳以上は1,000円程度の低額な自己負担で那須塩原市内にて受けられるよう要望します。
2. 市内の子どもが長く時間を過ごす家庭や、子どもが集まる全ての場所を0.23μSV/hr.にすべく、除染事業の継続を要望します。

3. 食品測定は市民が確認したい時に利用出来る様、本庁、支所のトワイライトの時間を含めた市役所の開いている時間にはいつでも測定ができる体制の維持を要望します。

以上